茂山千五郎家

『棒縛』のシテを勤める茂山千五郎(左) 写真:上杉遥

『猫と月』の中心登場人物を演じるのは、2016年9月日本の狂言界を代表する大蔵流狂言茂山千五郎家当主を襲名した茂山千五郎であり、今脂がのりきった芸を披露する。相手をするのは弟の茂山茂でふたりの息の合い具合は絶妙である。今回は茂山千五郎襲名後初めての海外公演という特別な機会である。演出の松本薫は2016年12月バルセロナで開催された第1回国際イェイツシンポジウムで、『猫と月』の演出についての講演と狂言ワークショップを行い、世界のイェイツ研究者に新しい世界を広げた。

新作狂言『猫と月』初演(2015年) 写真提供:神戸学院大学
アイルランドでも上演する古典狂言『蟹山伏』 写真:上杉遥